ハーレム ブラッド２

「後片付けはこんなものかしら？」

姫野が言う。

大人たちは酔いつぶれた人を引き連れて先に帰宅した。

「ゴミは紙コップくらいですね。」

沙羅が言う。

「親達がお酒や弁当箱は持っていったからな。」

マリアが言う。

「優衣…大丈夫か？」

幸大が言う。

「うん…

まだアルコールが残ってるけど…」


「フラフラしてますよ？」

咲子が言う。


「それにしても…先生が酔うと積極的で…幸大君が危うく襲われるとこだったにゃ〜。」

クーニャが言う。

「確かに、可愛さが倍増してたかも知れない。」

幸大が言う。



「夜桜も良いですね。」

咲子が言う。

「そうだな…」


幸大たちは歩きながら桜を見る。

「…。」

「楠木さん…さっきから黙ってるけど何かあったの？」

姫野が言う。

「別に…何でもないわよ。」

朱鳥が言う。



ゾクッ！

「!?」

幸大が周りを見回す。

「どうかしたの？」

優衣が言う。

「幸大さん…あちらの方から…」

咲子が花見会場を指差す。


「人が多いが…

お前らは先に帰ってくれ。」


ザッ！

幸大が走り出した。



「また…幸大のストーカー？」

姫野が言う。

「おそらく。」

咲子が言う。