ハーレム ブラッド2
「ごめん…

ごめんな…


ごめん…」

幸大が泣きながら姫野を抱き締める。



「この…バカ!

バカ、バカ、バカ、バカ、バカ!」

姫野も幸大を抱き締めながら言う。








数分後


「落ち着いたかい?」

華乃が言う。


「ああ…。」

「ええ…。」



2人は手を握り合いながら言う。


「まだ…吸血鬼の王と戦おうとするとトラウマが?」

男性が言う。


「すみません…。

まだ…戦えそうにはないです。」

幸大が言う。


「謝る必要なんかないわよ。」

朱鳥が言う。


「そうですわ。

幸大様が戦う義理はありませんわ。」

アゲハが言う。


「幸大さんが戦えばかなり有利であり、吸血鬼の王にも勝てる。

しかし、トラウマが植え付けられてしまって現在は戦闘不可。


本部には良い知らせと悪い知らせをすることになりますね。」


男性が言う。



「うっさい!

話が終わったならさっさと帰れ!」

マリアが言う。


「あ…あの…」

幸大が言う。


「何ですか?」


「もし…吸血鬼の王が拠点を定めたら…その場所は一番最初に教えてください。」

幸大が言う。



「…。

最初からそのつもりだよ。


私たちはこれで失礼する。


手間を取らせて悪かったね。


君たちはこれで好きなものを頼むといい。


では、またいつか。」


男性は一万円をテーブルに置いて立ち去った。
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