ハーレム ブラッド2
「ふぅ…せっかくだし何か食おうぜ?」

俊が言う。


「そうだな。

俺らは本当に居ただけで一言も話さなかったからな。」

行正が言う。




「うにゃ〜

それよりも私は幸大の血が欲しいよぉ…」

クーニャがダルそうに言う。


「私もそろそろ限界だ…

幸大、血を寄越せ。」

マリアが言う。


「はいはい…


どうぞ。」

幸大が首を差し出す。



かぷっ!


2人が同時に噛みつく。


ちうちう…ちうちう…ちうちう…ちうちう…ちうちう…ちうちう…


「「ぷはっ!

ごちそうさま。」」

2人がハモる。



「俺も少し血が足りねぇ…」

行正が言う。

「あ…お前も怪我でも?」

幸大が言う。


「いや…まぁ…鼻血を出したくらいだ。

地面に叩きつけられただけだから。

脳が揺すられて気絶しただけだし。



ただたんに、定期的に血を飲んでなかっただけだし。」

行正が言う。


「なんなら、飲むか?

指先からでも血はでるけど。」

幸大が言う。


「ダメ!!

幸大君の血は私たちだけのだもん!!」

クーニャが言う。

「いや…でも行正も戦ってくれたんだし…」


「幸大…良いって。

俺はそこら辺の生き物とかから吸うから。

どうしてもって言うなら血の滴る高級なステーキを食わせてくれ。」

行正が言う。


「ん?

行正は血だったら何でも良いのか?」

俊が言う。

「人間の血じゃなきゃいけないのは吸血鬼だけだからな。


俺は血なら何でもイケるぜ?」

行正が言う。


「てか…吸血鬼って吸血鬼からも吸えるよな?」

幸大が言う。

「吸血鬼も…人狼も…ついでにゴブリンも人間がベースだからな。

だから、人狼からもゴブリンからも吸血鬼は吸えるぞ?」

マリアが言う。


「じゃあ…この場合の人間って言うのは…人間と交配した時に子供が産まれる種族って意味ね。」


アゲハが言う。




「行正…これはどうだ?」

俊が持っていた鞄から瓶を取り出す。



「『スッポンの生き血』『マムシの生き血』


なんでこんなもんを持ち歩いてるんだよ。」

幸大が言う。


「いや…まぁ…あとあと使う予定だったからな。」

俊が言う。

「多分、大丈夫だと思うけど…良いのか?」

行正が言う。


「ああ…他にも精力剤は持ってるからな。」

俊が言う。


「じゃ…どっちが良いかな。」

行正が言う。

「どっちも飲めば良いだろ。」

幸大が言う。

「え…でも…」
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