ハーレム ブラッド2
時は経ち、4日目の某ネズミのいる遊園地を経て

5日目最終日



「ちゃんと…時間までに空港に着くようにしてください。

遅れそうなら必ず私に連絡してね?


じゃあ、最終日も楽しんでください!

解散!」


優衣の号令で幸大たちのクラスの自由行動が始まった。







「でっかい提灯!!」

マリアが言う。


「アサクサなのに御寺はセンソウジ…


日本語と漢字は難しいにゃ〜」

クーニャが言う。

「ったく…元気ね。」

姫野が言う。

「そういう姫野君は元気がないのかい?」

華乃が言う。

「元気って言うよりも血が無いのよ。」

姫野が言う。

「あ…そっか、クーニャとマリアには飲ませたけど姫野には修学旅行中は一回も飲ませなかったからな。」

幸大が言う。

「でも…けっこう人が居るからここじゃ無理ね。」

朱鳥が言う。

「ちょうど良い路地裏も無いようですわ。」

アゲハが言う。


「別に急を要するわけじゃないわ。」

姫野が言う。


「優衣は大丈夫か?」

幸大が言う。


「うん。

私は一ヶ月くらいは平気だもん。」

優衣が言う。


「あ…」

姫野がふらつく。


「大丈夫か?」

幸大が支えながら言う。

「まだ倒れるほどじゃないわ。

立ちくらみ程度よ。」

姫野が言う。


「倒れられたら困るんだよ…」

幸大が言う。



「お前ら…少しそこに居てくれ。」


幸大が言うと首筋を出す。


「はぁ…悪いわね。」


かぷっ…

ちうちう…ちうちう…ちうちう…


「ぷはっ…ありがと。」

姫野が言う。

「どういたしまして。


さて、行くぞ。」

幸大が言う。


「あのさ…何か幸大の血の味、変わった?」

姫野が言う。


「えっ!?

不味くなった?」

幸大が言う。

「いや…むしろ美味かったと思うぞ?」

マリアが言う。

「どんな風に?」

幸大が言う。


「わからにゃいけど…

何となくおいしくなったと思うよ?」

クーニャが言う。


「まぁ…うまい分には良いか。」

幸大が言う。
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