ハーレム ブラッド2
三時間後



「お邪魔します。」

「邪魔するぞ。」



沙羅とマリアがやって来る。


「幸大たちももう風呂に入ったのか?

いつもはもっと遅いのに。」

マリアが言う。



「マリア…何も聞くな…」

幸大がうなだれて言う。


「幸大さん、疲れてるんですか?」

沙羅が心配そうに言う。



「幸大さんは恥ずかしさと照れで気疲れしたみたいですよ?」

咲子が食器を洗いながら言う。


「お前が無理矢理、一緒に風呂に」


ヒュッ!

幸大の目先を箸が横切った。


「すみません…手が滑りました。

もう少しで洗い終わるので幸大さんはお茶でも淹れてください。」

咲子が言う。

「は、はい。」





三時間前…



「じゃ…幸大さんは疲れてるようですからお風呂に入ってください。


そうしないと洗濯もできませんから。

お風呂から上がったら御飯にしましょう。」




咲子にそう言われ、幸大は風呂に入る。



幸大が浴室に入ってすぐだった。


「失礼します。」

咲子がタオルを巻いて入ってきた。


「な!?」

幸大がタオルで前を隠す。


「言いましたよ?

幸大さんに目一杯甘えます…と。」

咲子が言う。
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