ハーレム ブラッド2
「幸大さん…気持ち良いですか?」


咲子が幸大の背中を洗いながら言う。


「頼むから…もう勘弁してくれ…」

幸大が言う。


「何を言ってるんですか?


幸大さんの全身を洗いますよ?」

「いや…それは…」


「もう一度言いますが、全身を洗いますよ?」






数分後


幸大は浴室の片隅で溜め息を吐く。


「咲子のやつ…マジで全身を洗いやがった…」

幸大が今までに無いほど顔を真っ赤にして言う。

「何を呟いてるんですか?」

咲子が言う。


「咲子…もう少し健全なお付き合いを…」



「吸血鬼に18禁と理性は

猫に小判、豚に真珠、馬の耳に念仏ですよ?」


「そんなに無意味で無価値なの!?」

幸大が言う。


「ボサッとしてないで…私の体も洗ってください。」

咲子が後ろを向いて座るとタオルを取る。


「ぶっ!?

咲子…何やってんだよ!!」


幸大が言う。

「後ろを向いてますから胸を含め…幸大さんが見たい場所は見えてないはずですが?

お尻も座ってるので大して見えてないかと。」

咲子が言う。

「俺が見たいっていつ言った!!」

「見たくないんですか?」


「うっ…

そういう話じゃないだろ!!」

幸大が言う。

「本当は全身洗ってほしいですが…手足と背中だけで良いですよ?」


咲子が言う。

「それは背中だけにはならないか?」

「え?

全身を洗いたいと言いましたか?

もちろん、良いですよ?」


「言ってません!

手足でけっこうです!」


「あと、髪も御願いしますね?」


「…はい。」
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