ハーレム ブラッド2
新たな思い人
「さて…冬木さんの話は?」

姫野が言う。

「私のは話というようなモノではない。」

華乃が言う。

「なら…何ですか?」

咲子が言う。


チャッ…

華乃が中指で眼鏡の位置を直す。


「君たちに宣戦布告だ。」



ザァーッ!

強めの風が通り抜けた。


「…。

どーいう…意味かなぁ?」

クーニャさえもが殺気立つ。

「彼にはまだ言わないで欲しいんだが…


私は岡田君が好きなんだ。」

「え!?」

「そんな…」

「マジかよ…」


優衣、沙羅、マリアが驚く。



「そう…

それは、正々堂々と私たちに挑むための宣戦布告かしら?」

姫野が言う。

「まさか。

君たちとでは約1年、彼との付き合いに差がある。

だから、この宣戦布告は忠告の意味を持つと捉えてもらいたい。


私はどんな手を使ってでも…彼に愛してもらう。


もちろん、今の君たちみたいな関係の1人になるのが最初の目標だが…

最終的には君たちを蹴落としてでも…


私の言わんとすることはわかってもらえたと思うが?」


華乃が言う。


「どんな手を使ってでも…とは、物騒ですね。」

咲子が言う。
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