ハーレム ブラッド2
「幸大さん…」

咲子が器を持ってやってくる


「幸大君に味見をしてもらいたいんだけど…」

優衣が言う



「だったら私も!!」

クーニャが言う


「お断りします。」

咲子が間髪入れずに言う


「私は?」

マリアが縁側から身を乗り出して言う



「あの…これは御節料理だし…」

優衣が申し訳なさそうに言う


「クーニャさんとマリアさんでは味見どころか食事に移行してしまいます。


それに…お二人は雪かきをするはずでは?


お二人の足跡は増えていて、雪が減ったとは言い難いのですが?」


咲子が言う


「足跡のぶん減ってるもーん。」

クーニャが言う


「それは押し固められただけなんじゃ…」

優衣が言う



「とにかく、さっさと終わらせてください。

大晦日に掃除するのが嫌だからこうして30日にこなしてるんですよ?


お二人は大晦日も掃除したいなら止めはしませんが…」



「ぶー…

すればいいんでしょ!!」



「やれやれ…」



クーニャとマリアは文句を言いながらも雪かきを始めた




「幸大君、味はどうかな?」


「めちゃめちゃ美味い!!」


「そうですか。


では…私たちはまだやることが残っているので失礼しますね。」


咲子と優衣が部屋から立ち去った
< 423 / 495 >

この作品をシェア

pagetop