ハーレム ブラッド2
風呂上がり


幸大は浴衣を着て縁側で夜空を見上げる



「…。

居るなら、こっちに来いよ。」


幸大が呟くように言う


「あら…今回は気づいてたの?」

姫野が幸大の横に座りながら言う


「さっきはジジイとの話に集中してたんだよ…


優衣も来いよ。」

幸大が言う


「あぅ…」



「先生は幸大の前に出るのが恥ずかしいそうよ。」

「…。

今さら?」



「あぅ…」


「恥ずかしいし、照れ臭いし、嬉しさで気が弛みすぎてるからじゃないかしら?」

姫野が言う


「まぁ…無理に来いとは言わないけどさ。」

幸大が言う


「で…私には言ってくれないのかしら?」

姫野が言う

「何を?」

「嫁にする…って。」


「いや…それはお前らが聞いてないと思って言ったんであって…優衣や姫野たちに直接言ったわけじゃ…」


「幸大…気持ちは言葉にしないと伝わらないのよ?


日本の男はそう言うのを言わないのが悪いところ。」

姫野が言う



「言わなくてもわかるだろ…」




「言わないとわからないに決まってるだろ!」

マリアが庭から現れた


「そーです!


私たちにもしっかりと愛の言葉を言ってください!」


沙羅がマリアの後ろから現れる


「何してんのよ…こんな夜中に厚着して外に出て。」

姫野が言う


「雪だるまを作りに来たんだよ〜


年越し前に作りたいから。


でも明日の大晦日はテレビを見ながら年越ししたいから今夜のうちに作ろうって決めたの!」


クーニャが言う



「そう言うことだ。

君もどうだい?」

華乃が言う
< 430 / 495 >

この作品をシェア

pagetop