ハーレム ブラッド2
「わかってないにゃ〜


私は成功なんかしなくて良いもん。」

クーニャが言う


「は?

だったら何でデザイナーなのよ…」



「私は幸大君に私が作った服を着た私を見て喜んで欲しいし、


幸大君が着て喜ぶ服を作りたいし…



世の中の皆が私の作った服を着てるのを見たら私は皆に『幸大君のために作った』って叫びたいんだ〜」


クーニャがにゃははと笑いながら言う


「ある意味世界を征服しようとする人間みたいな考えね。」

姫野が言う


「これが噂の世界征服ならぬ世界制服かにゃ?」


「親父ギャグですね。」


咲子が言う


「朱鳥は?」



「その…本当は少し前に決まったから言わなきゃとは思ってたんだけど…」

朱鳥が言う


「言わなきゃって思うなら言いなさいよ。」

姫野が言う



「女優になろうって…」

「「えっ!?」」


その場に居た朱鳥以外の全員が驚いた



「その…この前駅前で買い物をしていたら、男の人と一緒のお母様が居て…


呆れつつ話してたらその男の人が芸能事務所の社長で…スカウトされて…」



「その話を受けたの?」

姫野が言うと朱鳥が頷いた


「なら…朱鳥は東京でしょ?

遠距離なら、ライバルが一人減るわね。」

アゲハが言う
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