ハーレム ブラッド２

東大はどうだい？

２月下旬


東大



「これが赤門か…」

幸大が叩きながら言う


「幸大君も先生もわざわざありがとう。」

華乃が言う


「本当は他の皆も行きたがってたけどね。」

優衣が言う


「旅費もかかるし、そんなに大勢でこられたら緊張が倍増しますから。」

華乃が言う

「東京なんて遠いから来ることなんてあまりないから行きたかったってのもあるだろうけどな。」

幸大が言う

「懐かしいなぁ…

東大って一般の人も来るんだよ？

学食とか図書室に。」

優衣が言う



「あら、もしかして冬木さん？」


三人の女性が現れた


「…やぁ。

センター以来かな？」

華乃が言う


「華乃、誰だ？」

幸大が言う


「前に話した昔の知り合いさ。」


「ああ…」

幸大が華乃との会話を思い出す



「冬木さん、こちらのお二人は？」


「こちらは私の担任だ。」


「初めまして、桂木と申します。」

優衣が軽く頭を下げる


「こっちは……」

「まさか、冬木さんの彼氏とか言いませんよね？」


女性たちが嘲笑を浮かべながら言う

「どういう意味だい？」

華乃が言う


「こんな頭も悪そうで低俗な身分も低そうな男性と付き合う人が本当にいるとは信じられなくて…


あ…もし、そうだとしても落ちぶれた冬木さんにはお似合いですよね？」