ハーレム ブラッド２

卒業は必要？

３月１日


教室


「うぅ…ぐすっ…」

優衣が教壇で泣いていた



「大丈夫か？」

マリアがハンカチを渡す


「あり、ありがとう〜。

うわーん!!」

優衣がさらに泣く


「今日は卒業式ね。」

姫野が呟くように言う


「今日で皆とはお別れか〜」

クーニャが言う


「とは言え、３年になってからは幸大様とずっと一緒だったからこれからもそれは変わらないと思いますわ。」

アゲハが言う


「とは言え学校祭などはクラスの団結もあっただろう？」

華乃が言う


「私…最初は絶対に幸大なんかとこんな関係になるとは思わなかったわ。」

朱鳥が言う


「なんかとは失礼な。」

幸大が言う


「なんかで十分よ。

女たらし。」

朱鳥が言う

「それにチキン。」

姫野が言う

「ヘタレ。」

マリアが言う


「えっち！」

クーニャが言う

「たまに上から目線。」

華乃が言う


「あら、私は反対にたまに下手というか弱気なところが…」

アゲハが言う


「面倒くさがるところもですね。」

咲子が廊下で呟く


「ま、幸大なんかにこれだけ惚れた私たちも大概だと言うことよ。」

姫野が言う


「はぁ…。

それにしても、先生。

せめて卒業式が始まってから泣きましょうよ。


卒業式は今からなんですよ？」

幸大が言う


「うん…。

あぐっ…うっ…」

涙をこらえようとするがさらに涙を流す


「ったく、なんとかして来なさいよ。」

朱鳥が言う


「こればっかりはどうしようもない。」

幸大が言う