ハーレム ブラッド２

某所



「ここは？」

姫野が辺りを見回す


「何も無いね…」

優衣が言う




「ここはプライベート空港です。」


「…。

呼び出すにしても、もっと良い場所はなかったのかい？


佐々川、瑞希。」


華乃が眼鏡をクイッと上げた



「冬木さん…いつまでもそんな態度が取れるかしら？」

瑞希が言う

「どうせ、私たちのことも調べたのだろう？」

華乃が言う


「ええ。

あなたの友達が吸血鬼なんて化け物だとは知らなかったわ。


あなたの彼氏…王という意味も理解したわ。」


「そうか。」

「それだけではないわ。」

瑞希が言う



「幸大を誘い出して、何をする気か知らないが幸大は強いぞ!!」

マリアが言う


「マリアちゃんの言うことが本当なら、ゴブリンがあなたの味方なんでしょ？」

クーニャが言う


「この場所に来た時からざわざわと動いてる気配から察するに、私たちも狙っているのかしら？」

アゲハが言う


「…。


さすが化け物とそのお仲間。

鋭いですわね。

あなたと、あなた。

それと冬木さんが人間ね？


それ以外は…痛め付けなさい!!」



ザッ！


多くの人間が姿を現す



「うぁぁぁぁぁ！」


バキィンッ！

目付きが鋭く、八重歯が伸びる

爪も凶器と呼ぶにふさわしく、筋肉が所々隆起する