ハーレム ブラッド2
一時間後


「じゃあ…俺は帰るからな。」

幸大が言う。

「そうか…残念だな。」

華乃が言う。

「風邪をうつされたら困るからな。」

幸大が言う。

「…そうだな。

わざわざ済まなかった。」

華乃が寂しそうに言う。

「そんな顔するくらいならさっさと治して学校に来い…」

幸大がそう言って華乃の頭を軽く撫でた。


「ん…

そうする…。」

少しだけ深く布団を被って華乃が言う。

「じゃあな。」

幸大が部屋を出る。

「ああ。

また明日…。」

華乃が閉じられた扉に向かって呟いた。
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