ハーレム ブラッド2
色んな意味でお熱なんです
翌朝

アパート

幸大たちの部屋

「あ…」

静かに、そしてダルそうに眼を少し開ける咲子。

「起きたか?」

幸大が言う。

「…。」

咲子は額に乗っかっているタオルを触る。

「珍しく…つーか初めて、お前が俺を起こさなかったから寝てる間に熱を計った。

39度もある。」

幸大が言う。

「と言うことは…幸大さんは私のパジャマをはだけさせ、そして脇に体温計を挟んだらわけですか?」

咲子が言う。

「いや…」

幸大が自分の布団の方を見る。


「うふふふ…

鬼の霍乱…いえ、吸血鬼の霍乱ね。」

アゲハが幸大の枕に顔を押し当てて言う。

「朝もアゲハに起こしてもらった。」

幸大が言う。

「…。

そうですか…。

お役に立てなくてすみません。」

咲子が眼を閉じて辛そうに言う。

「良いから…しっかり休んで治せ。」

幸大が咲子のタオルを避けて額に軽くキスをする。

「余計に熱が上がります…」

咲子が言う。

「熱はたくさん出ないとウイルスが死なないんだぞ?

熱が高ければ高いほどウイルスが早く死んですぐに回復する。」

幸大が言う。

「だったら…唇に…

いえ…やはりいいです。

幸大さんにうつってしまいま…んっ…」

幸大が咲子の唇にキスをする。

「俺が風邪をひいても咲子がしっかりと看病してくれるから心配ない。

学校も休めるしな。」

幸大が言う。

「まぁ…あなたの見張りが無い分、今日の学校生活は性が乱れまくるわね。

淫らに乱れる…うふふふ…


ああ…あなたの食事は朝と昼のお粥を作ってあるわ。」

アゲハが言う。

「毒入りですか?」

「違うわ…

料理のできる女性を幸大様にアピールしたのだから。」

こうして幸大とアゲハは登校した。
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