お仕置きゲーム。
じ、と見つめあう。
「嘘ね。」「...。」「本当は生きたいんでしょう?大事な友達と、もう一度会いたいんでしょう。」
強い瞳で俺を射抜く。確信を持っているオンナの表情に一瞬怯んだ。返事をしない俺を見て溜息をついたあと、オンナは俺の腕を掴んだ。
「時間が無いのよ、行きましょう。」
「ッ、」
俺は無理やり手を振りほどき、オンナから数歩距離をとる。
「...嫌だ。」
子どもが駄々をこねるような口調で、俺は呟く。自分の声を聴いて、なんだか馬鹿らしくなった。
「あんたをまきこみたくない。」
本音をもらせば、オンナは一瞬目をまるくしてから微笑んだ。
「すべて、巻き込んだのは私よ?」「ッ、」「子供は難しい事を考えなくていいのよ。私は大丈夫、これでも上官だから。」
オンナは俺の頭を撫でると、もう一度手をとった。繋いでいる手に力をいれることも、振り払うこともできない。俺は泣きそうな表情を隠したくて俯いた。