お仕置きゲーム。


「真咲!いこーぜ!」

何も知らない啓太は俺の腕を引きながら大通りに入っていく。


「夕方には戻ってくるんだよ。」


また、変態は演技くさい口調で言葉をつげた。





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今日は休日だからか、妙に人が多い。この町には来たことがない俺は何所に何があるのかわからない。


「これから逃走するんなら服とかいるよな?」

「そうだな。」

「なら、こっち!俺が好きなブランドの服売ってるから。」

慣れた足取りで進んでいく啓太に、俺は問いかけた。

「啓太、この町知ってンの?」

「この町に父さんの実家があるから、小さい頃よく遊びにきてたんだ。」

「へぇ。」

「案内なら任せろよ。」

「...うん。」

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