お仕置きゲーム。
大量の荷物を持って店を出ると、啓太は「次あそこいこーぜ!」と嬉しそうに言う。啓太が指さした先を見れば、ゲームセンターがあった。小学生のとき、啓太と智香と俺の3人で良く行ったことを思い出していると腕をおもいきり引っ張られた。
「啓太、」
「なんだよ!」
「遊んでていいのかよ。」
「ちょっとくらいいいだろ!真咲と遊ぶの久し振りだから楽しいんだよ!」
「...あ、そ。」
なんでコイツはこんなにも直球で言ってくるのだろうか。聞いてるこっちが恥ずかしくなる。一応、警察に追われているのにこんなことをしていていいのだろうか。
「真咲、久し振りに対戦しようぜ!」
ゲームの機械をみて嬉しそうに笑う啓太。
(...まあ、いいか。)
きっと、今しかないから。