お仕置きゲーム。


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それから約2時間くらいゲームセンターで遊んだあと、啓太が「お腹すいた。」といいだし適当な店に入り適当に何かを食べる。



全く緊張感がない啓太は他愛ない会話を話していたが、俺は内心戸惑っていた。
動揺している気持ちをすっきりさせたくてテーブルの上に置かれたジュースを飲んでいると、前から視線が突き刺さる。


「...何みてンだよ。」

「俺さ、」「うん。」「正直、不安だよ。」

不安だと感じさせない笑顔で言われても説得力がない。


「...ほんとかよ。」

「本当だって。何時捕まるかわかんないし、あの変態は信用できないし、真咲は何考えてんのかわかんないし、...これから、どうなるのかも想像できない。」


「啓太、「でも、」

俺の言葉を遮り、啓太は笑顔を消して真剣な表情をした。



「それでも俺、真咲と一緒にいたい。」


「...馬鹿だろ、お前。」「馬鹿でいーよ。」「...なんで、そこまで俺に執着してんだよ...」



「好きだから。」


迷いなくはっきりと言い切った啓太を見て拍子抜けした。じわじわと心の底から何かが溢れてくるみたいな感覚がする。


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