お仕置きゲーム。
2-2お仕置きゲーム
イカれたヒーロー(過去 変態医者視点)
(過去 宇野博隆視点)
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宇野博隆、18歳は、近くの公園で仲良く遊んでいる子供4人を二階にある自室の窓から眺めていた。
「...メグミ、」
ぽつりと、自分が大好きなアニメの主人公の名前を呟いた。視線の先には1人の男の子。博隆はバクバクと高鳴る心臓を、服の上から無意識におさえて目を見開いて男の子を見つめた。
「どうして、そんな、」
ここに、メグミがいるはずない。わかっているのに信じられない光景に動揺を隠せない。あまりにも似ているのだ。自分が大好きなメグミがテレビの中からでてきたんじゃないかって思うほどだった。
「博隆、入るぞ。」
じっと見つめていると、突然部屋の外から声が聞こえた。返事をすれば兄が入ってくる。
「...相変わらず悪趣味な部屋だなぁ。」
博隆の部屋を見回しながら、兄は表情をしかめてつぶやく。部屋中に張り巡らされた「お仕置き少女メグミ」のポスターやフィギュアは兄からすれば不気味でしかなかった。
「僕のオアシスに文句言わないでくれる?」
「...それはそうと、大学にも行かないで引きこもって、何をしているんだ。死んだ父さんや母さんが悲しむぞ。立派な医者になるんだろう?」
「僕は医者になりたいなんて一言も言ってないけどね。」
「母さんや父さんの夢を叶えないでどうするんだ?お前を庇って死んだってのに、この、親不孝が。」