お仕置きゲーム。
医者と距離を取り、掴まれていた腕を服で拭う。「次俺の真咲に触れてみろ、テメェをブチ殺す。」「ああ、メグミが望むなら!」「...。」駄目だ、相当イってる。けど、コイツは腐っても医者だ。利用できるかもしれない。コイツが言うメグミ、がなんなのかわからないが好都合だ。
これから俺は真咲の為に「お仕置き」をし続けなければいけない。真咲はお仕置きがないときっと不安にかられるだろう。だって真咲はマサキに依存している。「お仕置き」があったから俺は目覚めることができたんだ。
それに俺は真咲を壊そうとする世界を潰さなければならない。真咲をここまで陥れたフザケタ世界を破壊しなければならない。俺は真咲しかいらない。真咲を護りたい、真咲の悲しみや苦しみは全部俺が受ける。
俺にとって、その他は邪魔でしかない。
自然と、口元が緩んだ。
「なァ」
「ん?なんだいメグミ。」
「お前さ、俺に協力してくれない?」
「勿論さ。僕とメグミが会えたのは運命だからね!」
「うんそうだな俺とてめーが会えたのは運命だよ。」
俺は自分よりもはるかに背が高い医者を上目使いで見上げ、「真咲」の真似をして可愛く微笑んだ。
「だから、俺のいうこと聞いてね。」
「う、うん!」