お仕置きゲーム。
しかし、公園に来たときには既に子供達の姿はなかった。博隆はがっかりする様子を見せず、「そういうことか。」と呟く。
「そうだよ。まだ僕とメグミは出会っちゃいけないんだ!きっと僕の配役は、準主人公の近所のお兄さんだからね!お兄さんと出会うのは20話で病院だった。」
笑みが深まる。
「けど、出会う時が何時なのかまではわからない...。病気でもないのに毎日メグミを探しに通うわけにはいかないし...。」
そこまで考え、博隆はハッと思いついた。
「そうだよ、医者になればいいんじゃないか!でも、それだけじゃ駄目だ。あの子を本物のメグミにしなきゃいけない。メグミは二重人格で、悪い人たちにお仕置きしていくんだ。そう、あの子を歪ませなきゃ!
お仕置き少女メグミは、悲しい過去の持ち主だった。そう、あの子にもメグミと同じような過去を背負ってもらわなきゃいけない。」
きっと、メグミと同じような過去を作り上げればあの子も歪んでくれる。完璧なお仕置き少女メグミになってくれるに違いない。
「...メグミ、僕、頑張るよ。
本物のメグミに会うためにね!」
すべてを利用して、メグミと同じ過去を作り上げよう。
まずは子供のうちにトラウマになるような事件を起こそう。何がいいだろう?ううん...ああ、そうだ。兄を壊して利用しよう。あの子を誘拐させてトラウマを植え付けようじゃないか。我ながらいいアイディアだ。