お仕置きゲーム。
「ッ、ウ、」
苦しそうに呻き声をあげる智香を冷たい表情で見る。(アぁああ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ!)「テメェは真咲を傷つけた。」「ア、く、」「殺してやる。」「ッ、」これはお仕置きじゃない。俺が殺すんだ。
俺のナカで、真咲の泣き声が絶え間なく響く。悲しいよな、辛いよな、苦しいよな。でも、俺が護るから。大丈夫だよ、「泣かないで、真咲。」
バキ、
何かが、折れた感触が両手に広がった。
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「ハァ、ハァ、メグミの為に、僕が、ヤらなきゃ。」
午前2時49分。大きな荷物を背負い、僕は裏山に来ていた。見張りの警官は思っていたよりも少なかった。事前に調べあげたルートを辿ったおかげで、なんとかなりそうだ。これもすべて、メグミの為だ!ああ、終わったらご褒美がもらえるんだ!
ザク、ザク、ニヤけたまま土を掘る。「は、は、」この任務を成功させて、褒めてもらうんだ!ああ、メグミ、待っててメグミ。
僕はエリートなんだ。なんでもできるんだ。だから、この世界には存在するはずのないメグミが僕の目の前に現れた!僕は選ばれた主人公なんだろう?
「ふふ、ふ。」
少し時間がかかったが、これくらい掘れば問題ないだろう。僕は遺体が入っている袋ごと穴に投げた。どさ。重々しい音が響いた。