お仕置きゲーム。


家の1番奥の部屋に案内される。嫌な予感しかしなかった。入るか入らないかまよっていたら、おじさんが後ろから無理やり俺の背中を押した。転びそうになり、そのままよろけて入ってしまう。美紀は、きょろきょろと部屋を見渡している。

「ふふ。」不気味な笑い声とともに、がちゃり。という音が聞こえた。振り向くと、怪しい笑みを浮かべたおじさんが俺達を見下ろしている。…怖い。嫌な雰囲気がして、無意識に美紀を背にかばった。

「そんな警戒しなくても大丈夫だよ、すぐに気持ちよくしてあげるからね、安心して。」

びくり。ようやくこのおじさんを警戒しだした美紀が俺の服をつかむ。「…そうだね、まずは、女の子からだね。グフ、ふふ。」やばい、おじさんの目にうつっているのは俺じゃない。美紀だ。どうにかしなきゃ、逃げなきゃ、危ない。「な、なにするきだよ。」俺の声は情けないくらいふるえていた。


俺の質問を無視したおじさんは、笑みを深めると俺をおもいきり蹴り飛ばす。「ウッ、」ガン、と頭をベッドの角に強く打ち付けた。頭がいたい、ふらふらする。それに、怖い。「っ…」俺をみて驚いた美紀は目を大きく見開き、その場にぺたんと座りこむ。美紀の目には大粒の涙がたまっていた。「やだ、やだああ!」美紀の悲鳴が耳に響く。「みき!にげろ!」頭を抑えながら必死に叫んだ時、おじさんは縄を取り出して俺に歩み寄って来た。


「っ、やめろ!」「おとなしくしててね。」抵抗して暴れたが、無駄だった。力にかなうことなく、呆気なく縄で縛られ、ベッドの脚にくくりつけられた。

冷や汗が頬をつたう。顔が真っ青になっていくのが自分でもわかった。おじさんは俺の頬を撫でたあと、怯えている美紀に近寄り、乱暴に押し倒して馬乗りになる。

「やめろ!みきから離れろ!」「やっぱり子供は綺麗で可愛いなぁ。」「いやあぁあ!」「っ、」「やめろよ!」美紀が助けを呼んでる。たすけなきゃ。目の前で、おじさんが、美紀の服を脱がしていく。美紀がないてる。

「おれがっ、美紀のかわりに何でもするから!やめて!」じわり。涙が頬を伝う。俺はみているしか、できない。なにもできない。助けたいのに、美紀が、あ、あ。


「いやあったすけて!やだ!助けて!まさき!」


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