お仕置きゲーム。
走って、走って走って。公園へむかう。早くしなきゃ美紀が死んじゃう。はやく、はやくしなきゃ!ああ、俺最低だ。美紀をおいてにげてる、ちがう、助けをよぶんだ。おれだけじゃどうしようもできないから。
公園につき涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔で、俺は、ちょうどむかえにきていた智香と美紀の母親に叫んだ。
「っ美紀が!美紀がしんじゃう!」
俺の様子が可笑しいと感じた二人は「何があったの?」と聞いてくる。俺は近くにいた智香の母親の腕をひっぱり、おじさんの家へと案内する。そのあとに美紀の母親と啓太、智香がついてきた。
おじさんの家についた。「この中に美紀がいるのね?」頷く。
異変を感じた美紀の母親が警察に連絡をいれたあと、「中を見てくるわ。皆はここでまっていて。」と言う。返事を聞く前に美紀の母親は一人で中に入っていく。
それをみた俺は無意識に後を追ってしまった。
智香の母親が俺を呼び止めていたけど、無視して奥へと入っていく。
1番奥の部屋の扉が不自然にも開いている。美紀の母親はそこにむかった。「美紀ー?いるの?」美紀の母親は部屋を覗いた。
「っキャアアアアア!」
刹那、母親の悲鳴が響く。「美紀!美紀!」俺は部屋をみて、言葉を失う。美紀は血だらけだった。ぴくりとも動かない。母親の呼びかけにもこたえない。「美紀!美紀!みき!」
「どうしてよ、なんで、美紀!」
ああ、おれのせいだ。
おれが、にげたから。
「…み、き。」