お仕置きゲーム。
今度は、今度こそは、真咲を救いたい。俺、やっぱり真咲が好きだ。どうでもいいって言われても、トモダチ、やめれない。やめたくない。
...強くなろう。そう、誓った。俺はもう見捨てない。全部背負ってやる。失いたくないんだ。1人は怖いから、おれ、弱虫だから。
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施設に住むようになり、3年が経ったある日。
午前しか授業が無かったために、いつもより早く帰宅した俺は大きく目を見開いた。肩より少し上で整えられた綺麗な黒髪を見て目を見開く。
(ま、さき?)
あの後ろ姿は、真咲だ。でも、いや、なんで真咲が施設に?直接聞いた覚えはないが、俺が転校する少し前に真咲の母親が死んだって話は智香から聞いていた。父親と暮らしてるって聞いてたけど、どうして、ここに?
動揺していると、施設の子供が真咲にぶつかり、体勢を崩して転びそうになった。俺は咄嗟にかけより、支える。
「大丈夫か?...って、真咲!?」
「え?」
振り向いた真咲を見て、俺は固まった。真咲が、さらに美紀とそっくりになっていたからだ。動揺したが、表情にはださず、平常を保つ。
「...だれ?」「俺のこと忘れたのか?啓太だよ、啓太!」「え、啓太!?」「うん!3年ぶりだな!」
ニカ、と笑えば真咲はふわりと笑う。ああ、やっぱり真咲じゃない。けど、もう、見捨てない。受け止める。
俺は目の前にいる真咲を、支えたい。