お仕置きゲーム。
それから、真咲だけでなくあたしもからかわれる対象となった。段々と酷くなっていくソレに、私は心がつぶれそうになった。けど、真咲を護らなきゃいけない。だって、真咲は前に助けてくれた。見捨てたくない。見捨てない。
「智香、」
ある日、学校の帰りに真咲は泣きそうな表情であたしを呼んだ。
「どうしたの?」
「もう、いいよ。私と居ると辛いでしょ?」
「そんなことないわよ!あたしが真咲と居たいだけだもん!」「智香、無理してるでしょ?」「っ、してない!」「してるよ。だって、智香が無理してるときはいっつも眉間に皺が寄るもん。」
ちょん、と眉間を指で押さえられて、あたしは泣きそうになった。あたしなんかより真咲のほうが辛いに決まってる。本当は男の子なのに、美紀そっくりの女の子になるまで精神が追い詰められて、こないだ、お母さんが死んで。そして、イジメにあって。なのに真咲は笑うんだ。美紀そっくりの笑顔で、あたしを気遣ってくれる。
「ッ、真咲、」「うん?」「あたし、真咲がだいすきだよ。」「えへへ、ありがとう智香。」あなたがどんなに変わろうと、あたしは真咲が好き。だって、あたしの幼馴染で親友って事実はかわらないもの。
つよくなろう、真咲のために。