お仕置きゲーム。
(真咲)
包丁を持って、気絶してるお父さんのほうに歩み寄って(真咲、真咲)包丁を構えて、(真咲、真咲まさき)
そのまま、刺した。
「ぇ、」
私が?
(真咲!)
「私が、ころした。」ヒュゥ、と音がなった。「は、ハ」呼吸が上手くできなくなる。そう、目の前に広がった赤。広げたのは私。「やだ、ヤ、だ。」「真咲?どうしたの?」異変に気付いた隣の席の生徒が声をかけてくる。しかし、返事ができない。誰の声も聞こえない。酷い耳鳴りがして、意識が遠のく。
(真咲!!!)「マサキ、」
苦しい、助けて。私がころしたの?おしおきに、反抗して、ころしたの。「ぁああああああ!」無意識に絶叫していた。クラス中が私に注目する。ごめんなさい、ごめんなさい。
(て、めェら、真咲に、「近づくな!」
そして、覚醒。私を見たクラスメイト達が目を丸くさせていた。「真咲ちゃん?」「おい、どうしたんだよ真咲。」「大丈夫?」
「同情なんていらねェよ。」
その言葉にシンと静まり返る。「ほ、保健室に行きましょう。きっと疲れてるのよ。ね?先生が連れて行ってあげるわ。」先生は私のただならぬ雰囲気に戸惑いながらもそう声をかける。
しかし、マサキは先生が伸ばした手をたたき落とし「真咲に触れるな。」と冷たく吐き捨てた。