お仕置きゲーム。
ああ、あああ。訳がわからなくなる。俺はどうすればいいんだろう。俺は、(マサキ、全部ブチ壊して。私を見殺しにしたマサキなら、私の気持ちわかるよね?)…みごろしにしたおれ。ころされたみき。
(今更後悔したって遅いんだよ。もう、戻れないの。)「…」(辛いよね、苦しいよね。でもね、啓太のせいで忘れようとしていた過去を鮮明に思い出しちゃったマサキが苦しむ必要なんてないの。)「…」(これで最後にしよう?啓太を壊して終わりにしよう。そしたら私がマサキを楽にしてあげるから。ね?お願い泣かないでマサキ。)
み、き。
ツー、と涙が流れる。
駄目なんだ。やっぱり、俺は美紀を愛さなきゃいけない。俺は何も悪くない。知らない、知りたくない。本当の感情なんて要らない。辛いだけだ。わすれろ、俺は償うために生まれ変わった。真咲、真咲、真咲。
(マサキ、だいすき!)
「美紀…。」
ぽつりとカノジョの名前を呟いてから、俺は覚悟を決めて口元をつりあげた。
「あァ、美紀…俺が間違ってた。ごめんな?」
(マサキ、マサキ、よかった!気づいてくれたのね!)
「まあな。…啓太に会いに行こうか。」
(うん。)