お仕置きゲーム。
俺は何かを言おうとして、薄く口を開くがすぐにとじて目を細めた。ふわり、と笑う。
「本当に、ありがとう。」
礼を言えば、啓太はすこしだけ頬を染めて笑った。
正直、この先どうなるのか不安だ。けど、啓太がいればどんなことでも耐えていけるような気がした。
「啓太、帰ろう。」「ああ。」
一度施設に行って、少ない荷物をまとめてから出頭しよう。俺は最後に、墓に視線を向けてから背を向け、歩き出した。
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少し強い風がふき、美紀の墓に備えた花が一本地面に落ち、そのまま通路へと飛ばされる。その花は無残にも、他の参拝客に踏みつぶされた。
一部 完。