お仕置きゲーム。
2-1マモリタイモノ
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とある刑務所にて。
「僕は宇野博隆って言うんだ。君は?」「...。」「ねえ、メグミって知ってる?」僕は、同じ受刑者の仲間に話しかけた。仲間は与えられた作業を淡々とこなしながら、煩わしそうに僕に視線を向ける。
僕は気にせず会話を続けた。
「『お仕置き少女メグミ』の最終回は、本当神だったよ。」「...は?」「まさか知らないのかい?一度見るべきだね、いや、一度じゃ足りない、最低2回は見るべきだよ。」「...。」
「無知な君に優しいエリートの僕が教えてあげるけどね、メグミは最後、愛しい仲間を護るために自らの命を犠牲にするんだ!素晴らしいだろう!最初のメグミは酷く歪んでいたのにさ!だんだんと成長していくメグミに僕は感動したんだ!」
「...。」
「ああ、メグミ、君に会いたいよ。」「...。」
「あ、僕ね、ここに入る前に本物のメグミに会ったんだよ。」「...そりゃ、良かったな。」「メグミは男の子だったけど、僕は性別なんて気にしないさ。」「...。」
「メグミが、アニメのようなラストを迎えてくれるなら、なんだっていいのさ!」