お仕置きゲーム。
「ちゃんと説明しろよ。」「言えないわ。」「なんだよソレ。」「上からの命令なのよ。」「俺は、償いに来たんだよ。」「ええ、知ってるわ。」「俺、人を殺したンだぞ。」「ええ。」「犯罪だろ。」「そうね。犯罪だわ。」
「償うことも、許されねェのかよ!」
バン!と机を叩いて立ち上がった。オンナは相変わらず憐れんだ瞳を向けたまま、俺をじっと見つめている。
「...説明、しろよ。」
消えそうな声音で呟いても、オンナは首を左右にふるだけだった。
「俺はどうなるんだよ。」
オンナは真剣な表情の俺を見て、少しだけ戸惑いを見せた。それを見てさらに追い打ちをかける。
「説明して。なぁ、...お願い、俺、どうなるの。」
「私、嘘が嫌いなのよね。」
俯いている俺の頭に、オンナはぽん、と手を乗せた。
「貴方は生意気だし、口は悪いし、糞餓鬼だけど、ちゃんと罪を認めている。真っ直ぐ現実と向き合っていることは、今までの取り調べでよくわかったわ。家庭環境や幼い頃に起きた出来事も事件の原因にあるみたいだし、貴方がすべて悪いわけじゃない。」
「...突然、なんだよ。」
「私の個人的な意見では、貴方にはちゃんと償ってもらって、社会に復帰してほしいのよ。同じ年代の子供たちと同じように、生活してほしいの。」
「...。」
オンナは俺を真っ直ぐと見つめ、表情を変えずに呟いた。
「けど残念ね、あなたの未来に光は無いわ。」