【更新凍結中】禁断恋愛◇堕ちてはならないと知ってても
1時間目 気づいた友の気持ち
「ここ、テストに出すから覚えておけよ~」
5時間目の国語の時間。
私は、良く日が当たる窓際の席で夢の世界へと旅立とうとしていた。
……眠い。自分でも驚くほどの睡魔が襲ってくる。
もう、授業なんかどうでもいいや。
後で千絵(チエ)にノートを写させてもらおう。
あ、千絵は高校で初めて出来た友達で、今は私の親友。
この1時間だけ......。1時間だけでいいから、寝かせて。
そう頭の中で呟きながら、私は教科書で顔を隠し机に顔を埋めて目を瞑った。
......時だった。
コツンッという音がしたかと思うと、私の机にメモを千切って4つに折りたたんだだけの手紙が乗っていた。
私は貴重な睡眠時間が邪魔されて、イライラする気持ちを抑えながら手紙が飛んできた方を見た。