【更新凍結中】禁断恋愛◇堕ちてはならないと知ってても
2時間目 告げる真実と壊れた友情
国語の授業が終わった。
きっと千絵は、私の席に真っ先にくるだろう。
手紙に書かれていたことが、真実かを知るために......。
「梨絵!この手紙に書いてあったことって、本当なの?」
千絵は、恐る恐る私に探るような感じで問いかけてきた。
本当だよ。でも、ここじゃまだ言えない。
真実を上手く告げるには、私はまだ準備が整っていない。だから......
「ゴメン、千絵。話すと長くなるから、お昼に屋上で話すよ」
私は千絵を少しでも安心させるために、笑って答えた。
...上手く笑えてたかは分からないけれど。
「うん。分かった。じゃぁ、お昼にね」
千絵がそういうと、そのまま自分の席に戻っていった。
それからお昼までの私達は、一切話さずに黙って自分の席に座っていた。