【更新凍結中】禁断恋愛◇堕ちてはならないと知ってても
私が真実を告げると、千絵は顔を強張らせ目に涙を溜めながら言った。
「だ、から!梨絵は、何が...言いたいの!?」
私はあくまでも落ち着いて、深呼吸をした後告げた。
「お姉ちゃんの"妹"として、"親友"の千絵にお願いする。
......お姉ちゃんのためにも、先生のことだけは諦めて」
私のこの一言に、千絵は堪えきれずに涙を零した。
「ど、して!?どうして、そんなに梨花さんのために、なれるの!?」
「...お姉ちゃんは、お母さん達が死んだ後もずっと私のお世話をしてくれてたから、ろくに遊べていなかった。
だからお姉ちゃんには、ここまで私を育てていったくれた分幸せになってほしいの」
千絵はそれでも、「意味分かんない!!」と泣き叫んだ。
「あたし達、親友じゃないの!?だったら、あたしの恋を応援してよ!!」
「確かに私達は親友だよ。それは変わらない。でも、お姉ちゃんは私のたった一人の家族なの。
だけど千絵。私は、先生の恋を諦めて、って言ってるだけだから。先生以外の人との恋は応援するから!!
だから、今回だけは!...諦めて」
「......信じられない!それが親友の言う言葉なの!?」
千絵はそういうと、お弁当箱を抱えて屋上から去ってしまった。
最後に、この言葉を告げて......。
『梨絵なんて、大っ嫌い!!!』