【更新凍結中】禁断恋愛◇堕ちてはならないと知ってても
空はうっとうしいぐらい晴れているのに、私の心は土砂降りの雨みたいだ。
私は、心の中で本当は期待していた。
千絵なら分かってくれる。
あんなに酷い言葉を言っても、許してくれるって期待していたんだ。
でもこの期待は、ただの期待に過ぎなくて千絵は私を許してはくれなかった。
「ごめん。ごめんね。千絵......」
私はそう呟き、その場に泣き崩れた。
ごめん、千絵。私にとって千絵は大事で大好きな親友だけど......。
私の優先順位はいつでもお姉ちゃんが一番なの。
私のせいで遊べることが出来なかったお姉ちゃんには、今までの恩返しとして幸せになってほしいの。
それが、先生の"彼女になること"なの。
そのためには......千絵に諦めてもらうしかなかったんだよ。
涙で視界が霞んで、ろくに前が見えない。
いっそ、今までの出来事が全部夢ならよかったのに。
そうすれば、私も千絵もこんな思いしなくてすんだのに。
千絵を傷つけなくてすんだのに。