龍王と純情お姫様。
「アイス食い行くか?」
「いかない。」
アイスなんかにつられないもん。
「珍しい~。
熱でもあんの?」
コツンとおでこをつけられて…
距離が近すぎて死にそう…
「熱はねえみたいだな。
ほれ、行くぞ~」
「いかない~」
そう言ってるのに…
グイグイつれてかれる。
歩いてアイス屋さんに行く。
「まさくん…手。」
まさくんの大きな手が繋がれてる。
初めてだ。
パパみたいにごつくなくて綺麗な手。
「翼もいつか他の奴と手繋ぐんだな~」
「繋がないもん。」
「何で?」
何でって…
まさくんが好きだから!
何て言えないじゃん~
「秘密。」
「俺じゃなきゃ繋がないもんって言わねえの?」
「へ?」
いつの間にかまさくんの
顔がドアップ…
「翼は俺が好きなんだろ。」
まるでエスパー
何でわかるの…//
「う"~言わないもん。」
「そ。
ほれ、アイス何食う?」
何今の…。
まさくんが…別人みたく
甘かった…
「イチゴ。」
「あいよ。」
まさくん…
ずるいよ。
私の気持ち知ってるの?
何でそうやって普通にするの?
「ほれ。」
イチゴのアイスを口いっぱいに入れた。
「うまっ。」
ねえ…まさくん。
好きすぎて辛いよ。
片想いは切なくて
甘酸っぱい…
end