ヨットロマン物語
観音崎までの間に我々のヨットの紹介をしましょう。船の名前は「SEA STYシースタイ」と言います。日本語の意味は、海に浮かぶ豚小屋だそうですが、STYは、この船の共同オーナー(持ち主)3人の頭文字を歳の順番で並べただけで、それ以上の意味は有りません。
ヨットの母港(常泊地)は、横浜ベーサイドマリーナです。ヨットの大きさは、41フィート(12.5m)でキッチン、水洗トイレ、バス・シャワー及び8人が止まれるバース(ベット)が有ります。世界一周が出来る程度に装備がされたヨットです。
次に今回のクルージングのメンバーを紹介しましょう。私以外のメンバーは、キャップテン鈴木・お人好安武(会計担当)・スピート狂稲毛・棟梁亀山・ニート田中、農婦西山のおばさん、女傑ダイバー池田(ニックネイムは由香)の8人です。
紹介をしている間に観音崎灯台が近くになりました。船が夜の海を海図(海の地図)頼りに航海するには、灯台の光りは海の案内版ですよ。灯台は、その光りで灯台名(我々のいる場所)を教えてくれます。灯台の光りには、赤・青・オレンジ・白・閃光が有りその組み合わせで灯台名を伝えてくれます。
今では、GPS(海のナビゲーター)で自船の居る場所が自動的に表示され、目的地への方向(進む磁石角度)と目的地までのマイル(距離)、船の今のスピードから計算した到着時間も教えてくれる優れものです。最近の船の多くは、GPSを使って自動操船をしている事が多いようです。我々のような小さな船は、大型貨物船に衝突されたら跡形も無くなってしまいますので、夜の航海は大変神経を使います。
紹介をしている間に観音崎灯台が見えてきました。観音崎灯台の近くに美しい建物だと言われている横須賀美術館が2007年4月にオープンしましたが、夜ですので確認する事が出来ません。
観音崎灯台を過ぎると、右側に浦賀湾が見えてきます。浦賀湾に入って左側にシティマリーナが有りクラブハウスの中に「クリッパー」と言うシーフードレストランがあります。
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