ヨットロマン物語
このレストランの良いところは、料理の味も良いですがそれ以上に気に入っている事は、事前に電話しておくと、レストランの前にあるヨットハーバーに無料で係船できる事です。横浜ベイサイドマリーナから1時間30分で行けますので、日帰りのクルージングにうってつけの場所です。
浦賀湾は京浜急行電車浦賀駅の目の前ですが、レストランまでは遠いのでタクシーに乗っていくと良いでしょう。浦賀港を過ぎると久里浜の港が見えてきます。
我々の船は、久里浜港の沖にありますアシカ島に向けて進路を取ります。昼間の航海ですと久里浜港から千葉県の金谷港へ向うフェリーボートに必ず出会いますが今は夜中ですので、フェリーボートは運航していません。
月明かりで前方に黒い小さな島がでかすかに見えてきました。荒波の砕ける音と飛び散るしぶき、黒い島の上から灯台の赤い色が不気味さを増幅させ島に吸い寄せられる様な、黒い海の中から突然大きな得体の知れない生き物が大口を明けて船ごとの見込まれてしまう様な不安感を覚え身震いがします。 
おやー!貴女の後ろにアシカのお化けが立っています。後ろを見てはいけません。
そんな事関係ない。そんな事関係ない。ヨットは楽しく・美しく・美味しく行かないとね。
 久里浜港の目の先にあるアシカ島は、回りに幾つかの暗礁(海面下に在る岩)が在り、海流の関係で沢山の魚が集まり魚の宝庫でもある。ブリ・鰹・カンパチ・鯵・イサキなど季節により魚の種類が変わります。関東ではブリを余り食べませんが、冬の寒ブリ刺身は油が乗り其れは美味しいです。
カンパチも刺身が最高!イサキは夏の魚で刺身・塩焼きで食べます。時々イルカが魚を追ってやってきます。イルカは漁師の天敵ですが、我々ヨット乗りなど海を楽しむ人たちには、かわいらしく海のペットです。
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