恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >
「 ねぇ、聞いてもいい?
心のキズってさぁ、
どうやったら消えるのかな?
だってさぁ…
治った!
と思っていたら
またジクジクしてきてさぁ…
ぶり返す…
その繰り返し…
ねぇ、
私の話聞いてる? 」
はぁ…
私、何言っちゃってるわけ!
くまのぬいぐるみに呟いちゃってる。
私ってヤバイ?
っていうか…
こう言うのイタイ感じじゃないかな?
「 もう!
私の話聞いてる? 」
くまたんの体を
揺さぶった。
人なら気分悪くなるくらいの揺さぶりになっていた。
私って
心の中まで相談できる人いないんだね。
って
今なら気がついた。
初恋の人が忘れられない。
だから次の恋ができない…、
それって言い訳ですよね?
なんて
会社の隣のデスクの女子にランチ時に
自分で言ってたのに…
それって
マサに私じゃないの?
あはは…
自分のこと知らなきゃいけなぃなぁ。