恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >
私は言い捨てて外へ出た。
一緒にいる女の子…
彼女がいなかったから…
いつも食事に誘っても
断られたことなかったから…。
誘っても、
誘われることはなかったね。
真っ白な中を歩いていて気がついた。
一人ぼっちで駅まで歩く夜。
彼女でもない私のこと
追いかけてきてはくれないね。
「 でも…
大好きなんだよ。
あなたが誰を好きでも…。 」
雪が囁いているように
降り続く夜。
このまま
誰にも知られないで
消えてしまいたい。
白い夜になった。