恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >
ごめん… 宏愛。
オレは今から愛しい人のところへ行くんだ。
あと2時間くらいで日付が変わる。
オレは
車を走らせながら思った。
今さらケーキやなんて開いてるとこなんてない
ましてや
宏愛の前でケーキなんて買えなかったし…
許してくれるかな?
ピンポーン!!
「 あれ?
こんな時間にどうしたの? 」
「 ごめん
急に顔が見たくなってさぁ、
来ちゃったよ。
迷惑だったかな? 」
「 迷惑なんて言ってないじゃん。
入って入って! 」
あったかい部屋の中
性格を表すような
やわらかな色たち
何度きてもオレの心が落ち着く
宏愛… ごめん。
オレ、やっぱり…
「 オレ…
お前が一番好きだ。 」
この気持ち
隠せないや。
end