恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >


1日24時間という限りある時間の中で
あなたが私のことを思っていてくれる時間ってあるのかな?


出会った頃より減っているかもしれないけど
私への想いは
まだありますか?




はじめて二人でデートした車の中から
海に沈む太陽を見ていたよね。

すごくキレイで感動していたのに
初途くんは寒いのに外に出ようって
ムリに私を誘い出して
寒すぎて涙が出そうになっている私の肩を抱いて



「 二人でいると
あったかくなるよね。 」



って頬にキスをしてくれた。



女の子の扱いなれてるなぁ!
なんて当時の私にはわかるはずもなく
そんなことでも幸せだった。

本当に幸せ… だった。



ねえ、
冬の空
あのキレイな夕陽
あなたのくちびるの温もり

私は忘れたことないのに…。

やっぱり距離には勝てないのかな?



この空も
あの海も
あなたと私を
つないでいてくれてるのに…




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