恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >
朝練が終わって教室にむかう途中で、
いづみに渡されたノート。


[ 柏葉康平くんとの別れを決めた理由。 ]


表紙を見て驚いてるオレ。
逃げる、いづみ。

表紙をみて
生徒会に入ってるだけあるよ。
マジメさが伝わる。


[ 1、メールも私からしないとまったくこない。

2、部活がない日でも一緒に帰ってくれない。

3、廊下でスレ違っても目もあわせてくれない。



100、大好きだからダイキライになる前に別れたい。 ]


はぁ?
何これ?
オレのこと大好きって書いてあるのに
ダイキライになる前に別れたいって?
なんだそれ!
ちゃんと伝えなきゃダメだなぁ。
想ってるだけじゃ伝わらない。


[ オレとの別れを決めた理由を読んで!

正直いづみから別れるなんて言われると思ってなかった。

でもこのノートをみて自分の行動が、いづみを不安にさせていたんだとわかった。
ごめんな。

1、いづみからのメールを楽しみにしていただけでオレからしなかったのは、ごめん。

2、いづみが友達と約束あると思ってたから誘わなかった、ごめん。

3、恥ずかしかった。それだけなんだよね。ごめん。



100、オレは二和いづみを大好きなんです。

柏葉康平は大好きな女の子が彼女になってくれた。
それだけで幸せで。
あまりにも大好きすぎて、上手く伝えることが出来なかった。

オレを大好きなら
もう一度チャンスをください。

これを読んでオレにチャンスをくれるなら、
明日土曜朝9時に校門で待ってるから会いに来てください。]

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