恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >
今日も大好きです!!
好きになってからね
いつもベッドに入る前に
写真を見て伝えていたこと。
でも
いつから言わなくなったのかな?
デートのあととか
切なくて切なくて
ずっと写真を見ていたのに…。
彼から好かれている自信?
そうなのかなぁ…
ちがうような…。
いつから…。
背中を叩かれて
ボーッと歩いていたことに気がついた。
「 十倉、おはよう!
あれ?
あれ?
いっくんは?
どうした一緒じゃないのか?
ケンカでもしたのか? 」
振り向くと
そこには癒し系のあっくんがいた。
すごく優しくて
もうとにかく優しくて
あったかい人
だから
あっくんに彼女ができて
しかも耳が聞こえない人って知ったとき
めちゃくちゃ反対してしまったの。
けどね
仲間みんなで美渚ちゃんに会って…
反対していた自分が恥ずかしくなったんだよね。
女の子として美渚さんに負けたんだよね…。
きっとね
今わかったことは
あっくんと美渚ちゃんが
二人が一緒にいるところ見て
私たち…
いっくんと私は
こんなふうに他の人が見ても
心が暖かくなって幸せって
この二人のことって思えるような
二人になれてるのかな…。