恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >
自分の教室へ行く前に
きいちゃんの教室へむかった。
きいちゃんは
あっくんの背中を見つめていた。
「 きいちゃん! 」
オレは
あせって声が大きくなった。
きいちゃんの背中がビクッとした
「 いっくん、おはよう!
ごめんね先にきちゃった。 」
オレにむける
きいちゃんの笑顔が
なんか疲れていて見ていられなかった。
「 良かった。
きいちゃん今日は休みかと思ったよ。
じゃぁ今日は一緒に帰ろうな。 」
それしか言えなかった
なんか泣きそうだった。
たぶんオレたち…
こんな日がくるなんて思ってなかった。
一年前に
オレの顔も見れないで
真っ赤な顔して告白してくれたのに
今は…
その答えは
今日の放課後に出てしまうのかも…。
オレ
ちゃんと伝えよう…
今の気持ちを…。
end