恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >
オレはとなりの街に行くために、
小さな駅にいた。


あと30分もあるよ…。


親友の結婚式に車では行かれないし…
30分もあったら半分以上行けるんだけどなぁ。


改札にある小さな時刻表を見ていた。

スーツが入っている大きなスーツケース。
礼服ってさぁ
なんか堅苦しいって感じだから、
ホテルで着替えたいから大荷物となっていた。


っていうか次々と仲間が結婚していくよ。

もしかして、
オレが最後になるのかな?


それにしても久しぶりに乗る電車。

こののんびりした感じ学生時代好きだったなぁ。

となりの駅から乗ってくる女の子。
毎日会っていたから挨拶くらいはしてたけど…。

好きだったんだよね。

でも結局それで終わったなぁ。
卒業してから会ってないもんなぁ。
元気にしてるかな?


青春ってやつを懐かしく思い出していた。

そのとなりの駅に着いた。

あの頃の気持ちで、
ローカル電車だからドアも少ない。
ましてとなりは無人駅。

好きだった女の子が乗ってくる前ドアを見ていた。


あれ?
見覚えある顔が見えた。
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