恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >
ママが雄大ママとママ友で、
なんだか一緒にいるのが多くってさぁ。

気がついたら雄大のことを好きになっていた。


今雄大が
私の手をつないでくれてるのぉ。
すごく嬉しいけど、
でも…
私彼女じゃないもん。


「 雄大って好きな人いるの? 」


つい聞いてしまったことを、
今どうしようもなく後悔している。

止まったままの雄大。

こわい顔して私をみている。


「 しのぶは、いるの? 」


手はつないだままだけど、
雄大の顔は
もっとこわい顔になっていて今まで見たことない顔。


「 もちろんいるよ!
私はずっと好きなんだけど、気づいてくれないんだよね。 」


自分の顔が赤くなっていくのがわかる。

恥ずかしくって雄大に見せられないよ。


雄大は私の手を思いっきり振り払って


「 オレは、
ずっと好きな女がいるよ!! 」


言い捨てるように吐いて雄大は歩きだしてしまった。

私はさっきの一言で伝わると思ったから、
手を振り払われるなんて思ってなかった。

遠くなっていく雄大。

私の大好きな人が離れていくなんて、
絶対にイヤ!
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