恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >
あなたをはじめて知ってから
二年という時間が過ぎていました。


毎日…
毎日、
そっと見つめていることだけが、
私の幸せでありました。


だって、
絶対に叶うことない恋を…
私は今しているんです。


それは、
あなたが…。


黒板に数式を書く
背中が大好きです。

細いのに広くって
穴があくほど見つめています。


私の視線に
気がついてくれたらいいのに…

でも、
気がつかないでほしい…。


だって、
背中も見つめることが出来なくなるから…。




「 今日はこれで終わり。
宿題のプリントを
教科リーダーに昼休み渡しておくから、
オレからの今日一番のプレゼントです! 」


「「「「「 えー。 」」」」」


「 そんなに嬉しそうな声出さないでくれよ。
オレまでめちゃくちゃ嬉しくなるじゃんか。
では、昼休み教科リーダーよろしくね。 」



“ 今日 また 会えるんだ!! “



数学の教科リーダーってステキ!

大好きな人と
一分でも同じ空間に居られるんだもん。



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