キスの相手はあなただけっ！！

第１章 恋の始まり

長い恋 ～ＭＡＲＩＡ～

そろそろ小学校を
卒業しようとしていた
ある日。

私のあきれるほどに長い恋は

終わった。

「えーっ！
七海付き合うの？！」

私。時澤　マリアは
小学６年生。
テニスをやっている。

「うん。つきあうの。」

なんて自慢げに報告してきたのは
私より一つ下の小学５年生の
水谷　七海。

七海はとってもモテモテな
女の子。
私の学年の男子でも
七海を好きな男子は多い。

そんな七海がＯＫするする人って
いったいどんな子だろ？
めっちゃ気になるっ！

私は七海ととても仲良し。
七海もテニスをやっている仲間。
練習のときでも一緒にやっている。

「で、誰なの？七海」

私は遠慮無く
直球に聞いた。

七海は少し考える。
考えるの？

「いいのかなー・・・。」

「別にいいじゃん。」

「マリアちゃんの身近にいる人だよ。」

じゃあよけいにきになるしっ！
頼むからはやく教えて！！！

私は教えてくれない七海に
ちょっとイライラしていた。